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迷審判:その2 フィル・ダウド [サッカー]

初期のフィル・ダウドは、笑えるという点で正統派の迷審判だった。
初めて見たのはスコラーリ監督時代のチェルシーの試合だったが、彼の名と顔とメタボ体型は、鳥頭の私の脳にも深く刻まれた。

その試合では、なぜかチェルシーに不利な判定がガンガン出ていた記憶がある。
ハイライトはチェルシーのフリーキックでの出来事。
壁が近いのではないかと当時チェルシーに居たバラックが主審のダウドに訴えた。
ダウドはフリーキックの位置から10歩進んで、壁の距離に問題がないことを証明すると、シュタッとバラックにイエローを掲げた。
「理不尽!」とスカパー実況が笑う。
スコラーリも苦笑する。
その姿に「だよね! 笑えるよね!」と共感する現地解説。
皆が笑いに包まれた瞬間だった。
私は笑いつつも、「この人に子供いたら、学校で苛められるだろうなあ」と、変な心配をしていた。

その後、今度はマンU戦で、やはり判定にイライラしていたルーニーが、ファウルの笛でフリーキックの位置まで叩きつけるようにボールを猛スピードで投げ返した時、イエローを食らっていた。
「そりゃダウドならカード出るよ」と笑ったものだ。
チェルシー戦を見ていた者で、このカードに驚いた人間は一人もいなかったのではなかろうか。

ダウドは強いチームに不利な判定が多く、また、駆け出しだったせいか、少しでも反抗されたら牙(イエロー)を剥く傾向が強かった。
目をつけられたチームとそのサポータには、たまったもんではなかっただろうが、傍から見る分には面白く、楽しい。
笑いのある生活は大切だ。

それなのに、久々に見たダウドさんは、ごくごく普通の審判になっていた。
メタボはそのままだったが、笑える珍判定など、まるでない。
最初から今の状態だったなら、体型以外は記憶に残らなかったと思う。
寂しく思う反面、プレミアでは彼のような審判でも矯正可能なのかと感心した。
長年、変わらずダメダメなイタリアのタリアベントとは違う。
というわけで、次回は現在のイタリアを代表するクソ審判、タリアベントを取り上げる。


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